| 認知行動療法とは、行動の変容のみでなく、行動の背景にある認知の変容を目標とする |
| 治療法です。基本的な考え方として、行動を支配する「認知的過程」を重視します。 |
| 行動や認知的行動は、クライエント自身が、能動的に、セルフコントロールできる |
| といった姿勢が基本にあり、以下のような認知のゆがみ(不適切な思い込み)を修正して |
| いきます。 |
| 「認知」=「世界をどう見てどう考えるかという頭の中に浮かぶ考えやイメージ」 |
| 〜 認知の歪みの要素 〜 |
| @ 「すべき思考」・・・何かをする時に「〜すべきだ」とか「〜しなくてはならない」と |
| 必要以上に自分にプレッシャーをかけてしまう。 |
| A 「全か無か思考」・・・完全な成功でないと満足できない。少しでもミスがあると |
| すべて失敗と思い込み全否定する。 |
| B 「こころのフィルター」・・・良い面は視野に入らず、悪い面だけを見てしまう傾向。 |
| C 「レッテル貼り」・・・ミスをした時に冷静に理由を考えずに、ダメ人間、怠け者などと |
| 否定的なレッテルを自分に貼る。 |
| D 「感情的な決め付け」・・・自分の感情を根拠にして物事を全て正しい事と判断する。 |
| E 「結論の飛躍」・・・根拠に基づかずに悲観的な未来を信じ込んだり、人が自分を |
| 見下したり無視したと思い込む。 |
| F 「マイナス思考」・・・なんでもないことや、どちらかと言えば良い出来事をすべて悪く |
| すり替えて考える。 |
| G 「拡大解釈と過小評価」・・・自分の欠点や失敗を過大に捉える一方で、自分の長所 |
| や成功を「いつも取るに足らないこと」と過小評価する。 |
| H 「過度の一般化」・・・一つの失敗や嫌な出来事だけを根拠に「何をやっても同じだ」 |
| と結論づけたり、この先もずっとそのことが起きると考える。 |
| I 「自己関連付け」・・・問題が起きた時に、色々な要因があるにかかわらず |
| すべて自分のせいでこうなってしまったと考える。 |
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| つまり、認知行動療法とは認知的技法と行動的技法とを使い、@〜I |
| のようなクライエントの歪んだ認知に気づかせ、それを修正し、新しい適応行動を獲得 |
| できるように援助する療法といえます。 |